2018-05-13から1日間の記事一覧

前職のこと⑷

男性ライフスタイル誌に配属になってからも、忙しさに変わりはなく何も考えずに惰性で仕事を続けていた。 楽だったのは女性ファッション誌編集部で感じていた「同じ女だから何でもわかりあえるよね」という同調圧力がなかったこと、私の2倍くらい生きている…

前職のこと⑶

女性ファッション雑誌編集部に兼任配属となってからは、想像を絶する激務が待っていた。 日が昇っている間は、取締役会運営事務局会の業務、アパレルメーカーへの電話と確認のメール、撮影、スタジオとモデルとカメラマンのおさえ、社内会議と社外会議、とに…

前職のこと⑵

営業から編集へ異動した私は、歯を食いしばらなくても会社に行けるようになり、午後も仕事ができるようになった。その代わりに電車に乗れなくなったが、会社に無断でバス通勤をはじめた。バスは渋滞によく巻き込まれるけれど、電車のように人を詰め込まない…

前職のこと⑴

自分の人生の中でトップレベルにきつかった2年間。 いまは、社屋を爆破したいし自分をつらい目に遭わせた人間は殺すと思っているけれど、きっといつかは許さないといけないんだろう。 ※個人情報に関わる部分はぼやかして書いており、実際とは異なる部分もあ…

いま、好きなもの

現在、好きなものとその理由について書き連ねる。 1、ひとりの時間 基本的に何をするにも1人であるし、それに慣れてしまっている。 人と会う時は、無いホスピタリティを絞り出して気をつかうので疲れる。 1人で本を読んでいる時や美味しいものを食べている時…

記憶の外部装置

間違いなく自分は記憶力が良い方なのだけれど、 最近「ああ、そんなこともあった」と他人の話から思い出すことが多くなった。 記憶していることが確実に少なくなっていっている。 無尽蔵にあったはずの記憶装置の限界を思い知らされることは、存外哀しくつら…