映画007

スパイ映画を好きになったきっかけが、007だったし、俳優や女優で映画を選ぶということを始めたのも007がきっかけだったと思う。

世界中にファンがいるから、ファンになって7年程度の私が何か素敵な記録を残せるわけではないのだけれど、忘れないように、忘れてもこれを見て思い出せるように、これを記す。

 

映画007は、ジェームズボンドという英国スパイを様々な俳優が演じている。そのため、ファンが集まるとどのボンドが好きかという話題は必ずあがるそうだ。

私は断然、ダニエルクレイグのボンドが大好きだ。

 

ピアース・ブロスナンDie Another Day,ティモシー・ダルトンのLicense to Killも好きだが、シリーズ通して駄作がなく人間くさいボンドが最高だと思うのでやはりダニエルクレイグのボンドが1番だと思う。

ボンドは基本的にクールでスタイリッシュだが、ダニエルクレイグの演じるボンドは敵に捕まって無様な格好で拷問を受けたりもする。

また、ダニエルクレイグ版ボンドのボンドガールは信念を持っていて、強い。ただ守られるだけでなく、自分で逆境から抜け出そうとする賢さを持っている。

主に上記2点の理由から、私はダニエルクレイグのボンドが大好きだ。

続いて作品ごとの好きな箇所を列挙していく。

 

1.カジノ・ロワイヤル

エヴァグリーン演じるヴェスパーが超絶に美しい。

初めて人が殺されるところを見てショックを受けて服を着たままシャワーを浴びて泣くシーンが1番好き。寄り添うボンドの自然で真っ直ぐな優しさを表現できるダニエルクレイグという俳優を尊敬した。

ヴェスパーがボンドを愛し、愛したが故に自ら死を選び水の中に沈んでいき、ヴェニスの建物も共に倒壊するラストは何度見ても大号泣する。

 

2.慰めの報酬

ボンドガールであるカミーユと肉体関係を持たない。

慰めの報酬のテーマは、愛する者を奪った者への復讐。カミーユは父母と妹、ボンドはヴェスパー。前作の続編という色が非常に強かったが、強い復讐心に燃える2人の間には男女も関係ない強い絆を感じる。最後の別れのシーンもこざっぱりとしていて一切の無駄を感じさせなかった。

 

3.スカイフォール

ジュディ・デンチ演じるMの審問会のシーンが1番好き。

詩をひいて圧倒的な教養と経験値を感じさせる演説で政治家を黙らせるMが大好き。

世代交代したQは神経質なオタク、だけれど愛嬌があって大好き。

アデルの歌うテーマもフルで歌えるくらいには好き。映画を見た後にアデルの歌を聞くと色々な解釈ができて楽しい。

軍艦島が敵のアジトとして出てくるし、テロに怯える都市や暗い過去の記憶を呼びおこす故郷のジメジメとした暗さも演出の上手さでよく表現されていたように思う。

 

4.スペクター

レア・セドゥとイタリアの宝石モニカ・ベルッチがダブルボンドガールをつとめた。

2人とも、知的で情熱的な女性なのだけれど普段は自分を抑えて、控えめに暮らしているところは共通点かもしれない。

モニカ・ベルッチの圧倒的な色気に本当に鼻血が出そうになったし、レア・セドゥの秘めたる情熱が発露する瞬間の表現が本当に上手。

冒頭の死者の日の祭りの賑やかさと対照的なトムフォードのスーツを着こなしたダニエルクレイグが尋常じゃないくらいかっこいい。

過去の自分を世界のあらゆる媒体を通じて、つらい経験も、幸せな経験も、誰かに監視されていたという事実にボンドが取り乱すシーンはつらくて泣きそうになった。

私はスペクターが1番いまのところ好き。

 

ダニエルクレイグがボンドを続けるかどうか、報道がいろいろ出ているけれど続けてくれたら嬉しいと思う。

 

こうして映画の感想を書き連ねてみると、あんなに素晴らしい映画の1パーセントも説明できていない。

気になられたら是非鑑賞を。