コロナ禍と言われてどのくらい経つかもう正確に覚えてもいない。
人々がマスクを当たり前に身に着け、夜の明りがとても早い時間に消されるようになって、
人と会うことに罪悪感が伴い、罪悪感から逃れるために1人で過ごすという選択肢を採り続けることに苦痛も感じなくなってきた。
私は会社員として働いているため、感染防止対応として会社のルールで日常生活に至るまで様々なことが制限されている。
同居家族以外とは食事もできず、帰省は許されず、いわゆる遊興施設には一切行ってはならず、外食も全面禁止、少しでも体調変化があれば通院前に上長に即時で報告…等々。
経営層含めた私の上長たちはとても誠実にそれらのルールを発出する根拠を説明してくれたので、遵守しているが先の見えないストレスフルな状況であることには間違いない。
こういったときに、何をして自分を楽しませるかということについて最近よく考える。
様々な洗礼を受けた文学作品を読むとか、様々な人間の粋を集めた映像作品を見るとか、自宅の窓から射す日光の美しさとか、そこから見える緑の力強く静謐な佇まいとかそういったもので心を慰めるのはもう限界だと感じている。
何をやるか考えたとき、たかだか20年ちょっとの短く渺乎な経験から言うと、1人で取り組むことができ、お手軽に自己肯定感を高められ、失敗しにくく、涵養に資するのは勉強することである。
では、何を勉強するかであるが、
CS(コンピュータサイエンス)を勉強してみようと思う。
私は会社で法務部員として働いており、様々な事業部から以下のような言葉を含む相談を多く受けるようになっている。
セキュリティ,ウェブ開発,抽象化,AI,DX,アルゴリズム,プログラミング,自動化,データ構造,そのほかたくさん。
日経新聞と朝日新聞を読んで何を指すか分からない言葉遣いがない、程度の知識しかないため、
法務部員として事業部へどのようなリスクがあるかの指摘がきちんとできている自信がずっとなかった。
従来知っている知識に上記の言葉とその概念を押し込めるのも適切なリスク把握となっていない気しかないが、根拠がないのでそれも事実かわからない。
それに、何よりそれらの言葉を使って説明され「お前何もわかってないな」「コイツと話しても仕方ないな」という顔をされるのが一番いやである。
マスク越しにわかるって相当だと思うけれども。
もしかしたら、仕事の役には立たないかもしれないし、勉強したところでマスク越しにわかるあの顔の変化はなくならないのかもしれないけれど、とりあえずやってみようと思い至ったのは、以下のサイトを見つけたためである。
記載によると、
このページは、ハーバード大学 CS50 の日本語版翻訳プロジェクトのページです。当サイトのドメインに掲載されているコンテンツは、Creative Commons ライセンスが適用されています。個人利用のほか、非営利に限って教材として利用することができます。
とのことで、私の勉強なら個人利用にあたるであろうし、ブログから一切収入はないので勉強の記録として、ブログに記載して勉強していこうと考えた。
(この点、著作権そのほか知的財産権の観点から考えてみたが問題にはならなさそうである、有意な気づきがおありの方は是非ご教示をお願いいたします。)
また、コースの記載を見ると、
ハーバード大学の CS50x は、コンピュータサイエンスとプログラミング技術を紹介するコースで、プログラミングの経験の有無にかかわらず、経験者と未経験者の両方を対象としています。David J. Malan が担当するエントリーレベルのコースである CS50x では、アルゴリズム的に考え、問題を効率的に解決する方法を学びます。テーマは、抽象化、アルゴリズム、データ構造、カプセル化、リソース管理、セキュリティ、ソフトウェアエンジニアリング、ウェブ開発など。
とあり、まさに上記の言葉たちが含まれているのを発見し嬉しくなった。
言葉の意味だけでなく、それらがどのように関わりあっているのかを知ることができるといいなあという期待と希望で今いっぱいである。
そのすぐ下に、
言語は C、Python、SQL、JavaScript に加え、CSS と HTML を使用します。
との記載があり、ちょっとした気づきを得た。
マスク越しにいやな顔をする人が私に対して「できる言語は何ですか」と尋ね、
それに対して私は「読み書き話しは日本語・英語、読み書きはフランス語・ドイツ語」と答え、それに対して鼻で笑われたという事象があった。
その時は言語能力が不十分であるという意思表示だったのかと落ち込んだが、前提が違う回答をしてしまっていたことに気づけた。
それにしたって、教えてくれたっていいだろうと思うけれども。
とりあえず、勉強を始めようと思う。
あと、クラウドファンディングへの協力依頼があったので、支援しました。
クラウドファンディングへの協力の依頼(5/15まで)
翻訳された CS50 を用いた高校生、大学生へのプログラミング教育支援 (非営利)